こんにちは。
今回は、新卒での海外就職について話します。
現在タイ・バンコクで働いている私ですが、実は大学卒業後の新卒の時は日本で就職せずにシンガポールで就職していたんですよ。
いわゆる、新卒での海外就職です。
1年間だけでしたが、シンガポールで働いた経験があります。
ネットやYoutubeを見ていたりすると新卒で海外就職してる人や新卒で海外に行きたいという人が結構いるんですよね。
実際にSNSで「おにいさんっ、新卒海外就職したいんですがどう思いますかっ?」なんてお声も一度頂きました。
新卒でシンガポール就職をしてから数年経っていますが、あの時の事を振り返って新卒で海外就職することはぶっちゃけどうなのかというのを私の経験からお話し出来ればと思います。
新卒海外就職ぶちゃけどうだった?
ぶっちゃけどうだったか?と聞かれれば
「良い経験だった」
と答えます。
いやコメント普通かい。
冗談です。
もっと真面目に答えます。
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そうですね、
今思うと焦らなくて良かったのかなと思います。
僕は大学生4年生の時早く海外で働きたくてうずうずしてました。
あの頃の僕は日本で働く事に対してかなり否定的で、「めんどくさい飲み会」や「めんどくさい人間関係」「駐在だといつ海外にいけるか分からない」みたいな考えがあり、とにかく早く海外に出たいと思ってました。
ただ、今思うのはそんなに焦る必要は無かったなと。
日本の新卒制度は異常だが同時にありがたい制度でもある
日本では就活生がスーツ着て就職活動し、そして4月の同じ日に入社し社会人生活が始まります。
そして、普通の企業であれば研修制度が整っており、新社会人は研修を受けて現場に配属される。
これは日本では至って普通。
しかし海外ではこれは普通ではありません。
新卒だろうが既卒だろうが基本的には会社の即戦力として期待され採用されます。
もちろん研修がある会社もありますが、日本みたいにきっちりしている所は多くないでしょう。
また、海外では結果を残さなければ会社を去ってもらう(解雇)というケースも十分に考えられます。
なので、日本以外の国では長期インターンを通して実務経験を積む学生が多かったり、大学卒業後すぐに就職せずに企業で正社員雇用以外で実務経験を積む人が多いのです。
こういった海外学生の新卒事情を考えると、日本の学生は本当に恵まれています。
大した実務経験が無くても大手企業に採用されるし、充実した研修も受けれるし、またふつぅーーに働いていれば解雇になる可能性もほとんどありません。
私は新卒で海外就職を目指す人たちに問いたい。
「このメリットを捨ててまで新卒で海外就職する必要があるか?」と。
正直僕も大学4年時に「こんなメリット別にいらねぇだろ。」と思っていた。
ただ、実際にシンガポールやタイに出て海外で働く日本人と接する中で、やっぱ新卒で日本で働いていた方が良かったのかなと思う場面に何度か遭遇しました。
うまく言葉で書くのは難しいけど、それは対日本人とのコミュニケーション能力だったり、仕事のスキル面だったりと色々。
*このツイートをぜひ参考にしてほしい
「日本企業は給料低いけど、アウトプットのレベルが低くても辞めさせられないし、研修やトレーニングが充実しているから2,3年働いて経験積んだら次は欧米の企業に挑戦したい」と公用語英語の日系大手で働く外国人エンジニアが言っていた。闇深し。
— 歩兵 (@gontasan1992) September 1, 2022
海外にいても日本人と関わる機会はたくさんあります。
むしろ仕事上では日本人と関わる事がほとんどという人も多いでしょう。
ちなみに僕の場合は日本の新卒で受けるような手厚い研修など無かった。
また、
日本で数年でも社会人をした後に、海外で働きに出た方が経験値的に絶対良いなと感じる。
新卒の時って特にスキルもないので、新卒の段階で海外就職しようとしても応募できる会社も限られるし社会人としての基礎もない状態。
ただ、数年でも日本の一般企業で働いた状態で海外に目を向けると、職種にもよるが日系企業の場合は割と評価してくれると思う。
新卒で海外就職のパターン
実は僕の周りで新卒で海外就職をしていた人はそう少なくはありません。
意外にも僕と同じタイミングで新卒で海外就職する人達を何名か見てきました。
あれから数年経った今、彼らはどんなキャリアを描いているかというと大体以下の3つです。
・日本に帰る人
・数年経った今でも現地で働き続けてる人
・別の国で働いてる人
その中でも、ずっと同じ仕事をしている人は少なくキャリアチェンジした人がほとんど。
実際に僕もそう。
シンガポールで働いていた時の仕事と今タイで働いている仕事は全然違う事です。
新卒海外就職には多様なキャリアの歩み方がある
これまで伝えた内容はあくまでも僕の経験によって生み出された考えです。
もし新卒で海外就職したい人がいるならば、僕は新卒海外就職を絶対にやめといた方がいいとも言わないし、勧めることもしない。
なぜならば新卒時点でのあなたの経験・学歴・夢・今後のキャリア志向諸々によって最善の選択は変わってくるから。
ちょっと話はずれるかもしれないが、
社会人を数年やって感じたのはキャリアの歩み方ってほんとに人それぞれ。
思いがけないタイミングで仕事が変わったり、やりたいことが変わったり、環境が変わったりするので、キャリア戦略とか考えるのって意味あるんかなって時々思います。
話を少し戻すと、
新卒で海外就職したから今後のキャリアに不利になるとか有利になるとかは無い。
海外で働く=すごい
みたいなイメージがある人が多いかもしれないが、結局海外にいても「何をしているか」「あなたは何が出来るかが」大事になってくると思います。
例えば「海外で仕事していました。仕事内容は日本人向けのカスタマーサービスです。」
だと別に日本でもできる仕事だし、ただ住む場所が海外なだけで。
こういうパターンだと「海外で仕事した経験」が果たしてどれくらい評価されるかっていうのを考えるとなんとも言えない所ですよね。
まとめ
Q&A形式でまとめると
Q. 新卒海外就職はやめた方がいい?
A. やめろとは言わないが日本の新卒制度で大手企業入って研修などを素直に享受した方がメリットは大きいと思う。
ただ、あなたの夢・学歴・経験・今後のキャリアの考え・置かれた状況などによって新卒で海外就職した方がいい場合もあるので、一概には言えないのが正直な所。
Q. 新卒で海外就職したらキャリアはどうなる?
A. キャリアの歩み方なんて人それぞれなので一概には言えない。例え新卒で海外就職したからといってその経験が不利になることはない。ただし絶対に有利になるとも言い切れない。大事なのは「海外で何をするか」「何が出来るようになるか」なので、ただ住む場所が海外なだけでやってる事は日本と変わらないだとあまり意味がない気がする。
Q.どうしても新卒で海外就職したいです!!!!この気持ち止められませんっ!!
A. けつあな確定で。
Q.英語喋れないですが新卒で海外就職したいです!
A. は?なめてんの?出直してこい。
Q.新卒で海外就職するより日本で数年働いてから海外に出た方が良い?
A. もしあなたがふつーーの日本の大学に通っている普通の学生だったらそっちを強く勧める。むしろ日本の偏差値上位の大学に通っているならなおさら日本の新卒制度を利用して大手企業に入った方が(絶対)良いと思う。学歴の無駄使いだけはしないでほしい。
Q.新卒で海外就職して良かった事は?
A. 夢だった海外に住むことができて幸福度爆上がり・英語が話せるようになった(特にシンガポールに居たので)・日本では中々接する機会のないであろう上の役職の方と出会うことが出来た(海外事業部の統括の人とか、社長とか、役員とか)
こんな感じですかね。
迷える子羊たちに少しでも参考になれば嬉しく思います。